平成29年度入学生から、社会が求める薬学教育に積極的に応えていくために、他大学にはない独自の研究に力を入れた「新6年制」を実施しています。
従前は薬学科と薬科学科の2学科を設置し、それぞれ特色のある教育?研究を進めてまいりましたが、平成30年度入学の薬科学科学生から、特例的な国家試験受験資格取得の制度が廃止されることとなりました。そこで、これらに対応する措置として、全国の17の薬学系の国公立大学としてははじめて、平成29年度入学生から薬科学科を停止し、すべての学生が薬剤師の国家試験を受験することができる薬学科1学科としました。
この新しい薬学科には、「医療薬学コース」と「創薬育薬コース」の2つのコースを新設し、「医療薬学コース」においては、従前の「薬学科」が目指していた「安全で確実な薬物療法を提供できる薬剤師」及び「地域や社会のニーズに向き合い、健康で質の高い社会を築くことに貢献できる薬剤師」の育成を、また、「創薬育薬コース」においては、薬剤師の資格を持って従前の「薬科学科」が目指していた「医薬品の研究、開発の中核となる研究者や技術者」、具体的には、医薬品の専門的な研究はもとより、医薬品開発をデザインしたり、医薬品の規制や流通のあり方、グローバル展開など経営的戦略を考えたりする、ダイナミックな高度の薬学専門知識を併せ持つ人材の育成を図ることとし、3年次後期にいずれかのコース履修を選択し、教育?研究をする体制としました。
このような本学独自の二つのコース選択により、主に病院や薬局での臨床業務(高度医療、地域医療等)、国や地方の薬事および衛生行政の各分野で活躍できる人材(医療薬学コース)と、主に製薬企業や化学?食品?化粧品企業の研究、生産?技術、学術、営業の各分野で活躍できる人材(創薬育薬コース)の養成を行います。